2015.4.13.(MON)食育のスタッフトレーニング

2012年から地道に丸2年間…印西市の宝保育園さくら広場で奇数月に行っている食育講和がだんだん広まりつつあり、とうとう他施設のほにほにのあのあという障害児の託児施設でも職員向けの講話依頼がありました。

 

3年目、ようやく芽が出てきた感じで嬉しいですね(*^^)

 

施設長含め6人のスタッフが参加してくれました。

 

ここは障害児を抱えながら働いている親御さんの為に、放課後の学童保育と同様に小学生に限らず成人まで、土曜日と祝日は朝から夕方まで障害児を預かってくれる施設です。

 

当然働くお母さんたちは仕事と子供の世話の両立で忙しいので、食事がおろそか(コンビニや冷凍食品、惣菜、外食に頼る)になりがちだそうです。子供たちの持ってくるお弁当や帰路での外食などを心配しているスタッフさんが講和を聞いてくれました。

 

先ずはスタッフが食生活に関する知識と意識を高めて保護者に伝えていこうという姿勢が真摯に伝わりました。

 

本職の病院勤務では乳幼児健診で個々のお母さんたちに砂糖の害と菓子類を減らして食事をしっかり食べさせるように説明しても、お母さん達からは「家ではお菓子を食べさせなくても保育園幼稚園学童保育でお菓子を覚えてきてしまって家でも食べたがるのが困る」という意見をたくさん聞いてきたので

 

さくら広場やほにほにのあのあさんのように施設側も子供たちの未来のために変わろう!という意気込みでお話を聞いて下さると、こちらもつい力が入ります。

 

いつものように砂糖の害、油の害、添加物の害から、私が過去8年間で体験した好転した具体例もたくさん話し、

 

害ばかり話して脅かしたりダメなものばかり列挙しても尻込みするだけですから、具体的にどう実践して行けばよいのかまで施設と一緒になって考えました。

 

ちょうど4/5(日)に幕内秀夫先生の『食育基礎講座』を受講したばかりだったのですが、最近の幕内先生は「子供の顔見て食事は作るな」という本も出版されていて、内容を読まずともこのタイトルだけで十分に伝わりますよね(^^)

 

それからたくさんの保育園にも食育アドバイスしているようで、目から鱗の大改革を聞いたのでほにほにのあのあでもご紹介しました。

 

それってなんと・・・

 

『ノーおかずday・おにぎりオンリーday』を保育園で週1回スタートさせたそうです。

 

このキャラ弁時代によくぞ言ってくれました!!…デスヨネ。

 

https://youtu.be/eDXoJykxe98

幕内先生のセミナーでプロジェクターを撮影したものなので画像が悪いですが、テレビで放映されたもののようです。ご覧ください。

 

内容は・・・今まではキャラ弁作りに40分、1時間…と朝の忙しい時間を割いてキャラ弁作りに必死だったお母さん達は、「今お弁当作ってるんだからあっち行っててよ!」とイライラしていたのに、

 

『ノーおかずday』は登園してくる子供たちの笑顔が目立つこと、日中も情緒が安定していて保育士さん達も保育が楽になったことなど、大きな変化があったそうです。

 

『ノーおかずday』は朝もゆっくり子供と食事やスキンシップが取れるようになり、お母さんの負担が減っただけではなく子供の精神面にも良い結果が出たそうで、

 

保護者からの強い要望で『ノーおかずday』は週3回に増えたそうです(^^)

 

こんなことを言うと必ず「おかず(蛋白質)は食べさせなくていいのか?!」と食って掛かってくる人も当然いますが…

 

それを言っている大人のアナタ。アナタはパン1個で食事を済ませてしまうことは今まで1度も無かったのですか?コンビニでおにぎりだけ買って食べたことは今まで1度も無かったんですか?アナタのお母さんはうどんやパスタの時にも必ず毎回蛋白質を入れてくれていましたか?と私は聞き返します。(こんなことは幕内先生は言いませんが)

 

毎回100点を取ることは誰でも難しいですし、ご飯にも蛋白質は多少でも含まれているし、保育園での昼食以外にも朝夕の食事で色んな蛋白質や野菜も食べるのですから、1か月に90回食べる食事のうち、昼の『ノーおかずday』週3回、月に12回の昼ごはんがおにぎりだけでも良いじゃないですか…と私は思います。

 

幕内先生の提唱は、おにぎりだけにすることで栄養のバランスを崩すことではなく、多すぎる小麦粉・砂糖・油の頻度や量が減ることを目的とした習慣の改革なのです。

 

ご飯を食べるようになれば自然と納豆やお魚も増える。自然と食事が整っていくんだよと食育基礎講座でおっしゃっていました。

 

ここまで話すと、皆さんの顔が明るくなり、

 

「そんな簡単なことならもうやっちゃおうよ!すぐ始めようよー」

 

と、呆気ないほど簡単な言葉がパッとまとまって、先ずは週末の1日預かりの日のお弁当を月に何回か『ノーおかずday・おにぎりオンリーday』にしてみると言っていました。

 

もちろん保護者には趣旨を伝えて理解していただいた上で協力していただくとのことです。

 

子供達の反応を見て、好転するなら次第に回数を増やそうと話していました。

 

月曜日から金曜日の放課後預かりでもおやつをお芋・おにぎり・果物にするために、炊飯器調理が楽ちんで良いのでは?とオススメしたところ、家で余っている炊飯器の持ち寄りや購入についてすぐに意見が飛び交い、話終わった後の私はそのディスカッションを見ていてとても小気味よく、思わずにんまりするのでした。

 

学童保育施設ではスタッフが少ない事や経費を理由に、簡単に済ませられる袋菓子が多いんですよね(+_+)

 

ほにほにのあのあでお芋やおにぎりを楽しそうに美味しそうに食べる子供の顔が見られると良いですね。もちろんそれが保護者にも伝わって、買い与えるお菓子や食事からお母さんが簡単ににぎるおにぎりや蒸かし芋にも変化していく…

 

子供たちの情緒や身体的健康と食べ物の相関性をしっかり理解してくれる大人・施設・職員・親たちが少しずつでも増えて、心があったかいごはんを食べられる子供がどんどん増えるといいなと思っています。

 

今度は5/22(金)宝保育園さくら広場で15年度の食育講話・全6回がスタートします。

 

頑張るぞ(*^^)